現地コラム
COLUMN
神様の住む島「大神島」とは?大神島からの行き方や魅力、観光スポット6選など現地スタッフが徹底解説します!
みなさんこんにちは!
宮古島最大級のアクティビティショップ
「宮古島 ADVENTURE PiPi」です!
沖縄県には、宮古列島という島群があることをご存じでしょうか?
宮古島の他に「池間島・大神島・来間島・伊良部島・下地島・多良間島・水納島」という有人等があります。
今回は、そんな宮古列島の中から数々の伝説を持つ「大神島」についてご紹介していこうと思います!
目次
大神島とは
位置としては、宮古島から約4㎞ほどで、それほど遠くはありません。
面積は0.24㎢という小さな島で、現在の人口は約20人程度、島民の平均年齢は75歳だと言われている大神島。
なんでそんなことに?と思われるかもしれませんが、実はこれには様々な伝説が関係しています。
大神島への行き方
宮古島の島尻漁港から大神海運のフェリー「ウカンかりゆす」で約15分で行くことが出来ます。
1日4~5往復しか出てないうえ、夏季と冬季で出発時刻が異なりますので注意してください。
出発時刻の15分前までには島尻漁港の乗船切符売り場付近に集まりましょう。
時刻表は以下の通りです。
住所 | 宮古島市平良字島尻6 |
電話 | Tel. 0980-72-5477 Fax. 0980-72-5500 |
定休日 | 不定休(悪天時) |
料金 | 片道:大人350円,小人180円 往復:大人670円,小人350円 |
公式HP | 株式会社大神海運 |
大神島伝説
大神島には、目立った観光スポットはありません。
しかし、数々の伝説があり、神秘性を感じさせてくれます。
ここでは大神島伝説を3選ご紹介いたします。
大神島伝説①
「海賊の襲撃!
生き残りの二人が島民の先祖」
今から約300年も前、大神島は今よりも大勢の人がいましたが、海賊の襲撃を受けて、島民のほとんどが殺されてしまいました。
その中でたった二人だけが生き残り、その二人が今の島民の先祖だと言い伝えられています。
300年前に一気に人が減ってしまった故に、現在の少ない人口につながっていると考えられます。
島民が多かった頃には、宮古島に出稼ぎに行くこともあったようですが、観光客の出入り以外に外部の出入りはあまりありません。
このため、島内の歴史や文化などは全て島民の間を口伝えで伝えられてきたと言います。
ですから外部の人たちにとって、大神島は「謎が多い島」として知られているのです。
大神島伝説②
「キャプテン・キッドの財宝」
大神島には、キャプテン・キッドの財宝が隠されているという伝説が残っています。
キャプテン・キッドの本名はウィリアム・キッドというスコットランド人で、1655~1701年頃の海賊船の船長だったと言われています。
キッドは元々戦争の中で、海賊行為を許可する免許を取得し海賊行為を行っていました。
この伝説の海賊の財宝が「大神島に隠されている!」というニュースが、新聞によって報じられたのが1960年頃。
そのニュースを聞きつけた人々が大神島を訪れて、立ち入り禁止の聖域にまで足を踏み入れ財宝を探しました。
ですが、財宝は見つからず、それどころか原因不明の病におかされたり、死者が出たりと大神島の祟りを受けたというお話が残っています。
大神島伝説③
「神の岩の祟り」
大神島の伝説は何もそれだけではありません。
その昔、島をつなぐ道路を作るために工事を行いました。
道路を作るために邪魔だった岩は、砕いてならしたそうです。
その後、この工事に関わっていた作業者の間で体調不良者が続出したり、重機が壊れることがあったそうです。
この岩に何かあるのでは?と思い、岩をもとに戻し工事のルートを変更したところ、原因不明の体調不良や、機械の故障は収まったそうです。
大神島の魅力
たくさんの伝説が存在する大神島。
そんな大神島には魅力もたくさんあります!
どんな魅力があるのかご紹介します!
大神島の魅力①
大神島全体が聖域(パワースポット)
昔から「神様が住む島」として神聖視され、誰も見てはならない神祭行事や入ってはならない聖域があるなど、神秘のベールに包まれています。
島の人たちが守ってきた伝統やルールがたくさんあり、大神島に足を踏み入れるならそれらを守らなければなりません。
先ほども紹介した大神島伝説や歴史を知ることで、より大神島の神秘性を感じることができるでしょう。
大神島の魅力②
手つかずな大神島の大自然
大神島に電気や水道が通ったのは48年前、地元の人たちは今も半漁、半農のほぼ自給自足の生活を送っているのだとか!
観光客のための施設やお店などもないため、手つかずの大自然が残されています。
後ほど紹介します観光スポットも、ほとんどが自然や歴史が作り出したスポットとなっています。
大神島の魅力③
大神島唯一の特産物
「カーキダコ」
カーキダコとは、日持ちするようにタコを燻製にさせたもの。
昔は大神島でとれたタコを宮古島に持っていき、米や物資などと物々交換していたようです。
島唯一の飲食店「おぷゆう食堂」にて食べることが出来ます。
大神島の観光スポット6選
大神島には観光スポットがいくつか存在します。
ここからは大神島の観光スポット6選をご紹介します!
大神島の観光スポット
①遠見台
大神島へ観光に行った際には、メインのスポットとなる「遠見台」というスポットがあります。
標高75mにある遠見台から見渡す景色は、まさに絶景。
人の手が触れられていない自然のありのままの息吹は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。
亜熱帯ならではの植物たちをのんびりと鑑賞できるのも魅力の一つです。
大神島の観光スポット
②大神小中学校跡地
昔は、大神島にもたくさんの子どもたちがいましたが、最初に言った通り現在は子どもはほとんどいません。
このため、2008年の時点で大神島唯一の「大神小中学校」が休校となり、2011年には校舎が取り壊されてしまいました。
このため、現在は跡地は空き地となっており、記念碑が建てられています。
大神島には確かにたくさんの子どもがいて、この地で学んだ人間がいたんだということを示す観光スポットとなっています。
大神島の観光スポット
③奇石ノッチ
沿岸を歩いていると奇妙な形をした岩がいくつも点在していることに気づくでしょう。
それは「ノッチ」と呼ばれる奇石で、なんとも奇妙でアンバランスな岩は、まるでキノコのように見えると観光客からも人気です。
地表から海へ転がっていった岩は、長い年月をかけて波の力で土台が削られていき、こうした不思議な形になったのだそうです。
現在も引き続き波の力で土台が削られているので、やがて土台が崩れて倒れてしまう岩もあるのだそうです。
大神島の観光スポット
④カミカキㇲ
遠見台から海を見渡すと、大小様々な大きさの岩が円を描いている場所を見ることができます。
さらに、このサークル内が潮だまりとなっており、天然のプールのような形になっています。
これを「カミカキㇲ」と呼び、見る者を釘付けにする神秘的な雰囲気を醸し出しています。
さらにこの付近は、シュノーケリングのスポットとなっていて、島民は素潜りでカニやタコを採るようです!
大神島の観光スポット
⑤おぷゆう食堂
観光地では、観光スポットに足を運ぶことと共に、やはりその土地の特産品を楽しみたいですよね。
大神島の特産品の一つとしてカーキダコがあります。
このカーキダコを食べられるのは、大神島では「おぷゆう食堂」だけ!
燻製タコのカーキダコ丼を食べて、大神島の味覚を堪能してみませんか?
大神島の観光スポット
⑥おじいの観光ツアー
初めて大神島に行くときには、島のおじいによる観光ガイドがおすすめです。
大神島の歴史や伝説をおじいから聞きながら、ゆっくり島内を観光することができます。
合わせて、島のルールも教えてくれるので安心して大神島を堪能することができます。
このガイドツアーは、約90分間で1人あたり2000円となっています。
電話 | 0980-72-5350 |
時間 | 9時~18時 |
料金 | 2000円 (4名以上で割引) |
大神島の行事
大神島で行事がある際は、島民以外の人間や男性の立ち入りが禁止となります。
そういった行事と日程が被らないように注意しましょう!
ちなみに、祖神祭(ウヤガン)と呼ばれる行事は、旧暦6~10月の間に行われます。
神々に祈りを捧げるこの儀式は5日間にもわたり、御嶽(ウタキ)と呼ばれる場所に巫女たちがこもります。
この巫女たちは、この儀式の間は睡眠をとらず水と塩のみで過ごすのだそうです。
現在は島民の中でこの儀式をできる巫女は、もうたった一人しか残されていないそうです。
大神島へ行く際の注意点
大神島の中に宿や売店などはありませんので、必要な物は事前にしっかり準備しておくことが必要です。
飲み物や日焼け予防グッズ、怪我をした際の応急手当用品など準備しておきましょう。
また、島にあるものは持ち帰らないようにしましょう。
大神島では特に、「石には神様がいる」と考えられています。
道端にある大きな石に足をかけたり、小石を持ち帰ったりというのはご法度です。
まとめ
宮古島から約15分、神様の住む島「大神島」。
そこには神々が住むとされる言い伝えと、歴史や伝承を大切にする島民たちの営みがあります。
彼らが守ってきたものを肌で感じることは、現代人にとっては触れたことのないようなパワーを得ることにつながるでしょう。
大神島に訪れる際にはしっかりとルールを守って、そのパワーと神秘性を感じていきたいですね。
ゆっくりと流れる時間と神秘的な雰囲気は、忙しい毎日で疲れている心を洗い流してくれるでしょう。
最後まで読んでいただきありがとうございました。