現地コラム
COLUMN
宮古島魚
みなさんこんにちは!
突然ですが、みなさんは宮古島にどんな魚が生息しているか、考えたことはありますか?
宮古島といえば、広大で透明感のある美しい海をイメージする方も多いでしょう。
もちろんそのイメージ通りですが、透明な海である理由は、高い山がないことから川が存在せず、海へ泥が紛れ込まないなどの理由があるのです。
そんな宮古島の海は、サンゴが群生していて栄養が豊富な海域であり、多くの魚が生息しています。
宮古島ではシュノーケリングなどのアクティビティが多く行われており、魚たちをじっくり観察することができますが、ツアー次第では、自分で釣り上げた魚を調理して食べることもできちゃうのです!
宮古島には、本土ではなかなか見ることができない魚がたくさんいるので、ぜひいらっしゃった際は探してみてくださいね。
本記事では、宮古島に生息している魚について詳しくご紹介いたします。
ぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
目次
生物量が段違い!宮古島の生き物
宮古島は、もともとサンゴが隆起してできた島だったというのは知っていましたか?
サンゴが隆起して島になるってなかなか想像がつかない自然現象ですよね。
そのため、宮古島の周囲にはサンゴが群生しており、サンゴの付近に生息している多種多様な魚が生息しています。
そのおかげもあり、宮古島は本土ではなかなか見られない、熱帯特有の色鮮やかな魚を見ることができます。
また、先ほどもお話しした通り、宮古島は大きな山や川がなく非常に透明度が高い美しい海を有しているため、魚たちをクリアな視界で見ることが可能です。
魚の観察にもぴったりのフィールドといえるでしょう。
宮古島の魚たちと出会えるアクティビティ
冒頭でもご紹介した通り、宮古島はサンゴが隆起してできた島であり、サンゴの付近に生息している多くの魚がいます。
また、海への水の流入がほとんどない透明度抜群の海のため、海上からでも魚の観察をじっくりとすることができます。
しかし、海上から見るのも楽しいですが、そんな宮古島の魚をもっと近くでじっくり観察できるアクティビティがあったら嬉しいですよね。
ということで、ここからは宮古島の魚を近くでじっくり堪能できるマリンアクティビティについてご紹介いたします。
シュノーケリング
宮古島だけでなく、リゾート地での定番アクティビティであるシュノーケリング。
宮古島のビーチは、遠浅といって岸の遠くの方まで浅瀬となっているので、初心者の方や泳げないという方でも安心してシュノーケリングで魚の観察を楽しむことができます。
また、宮古島の海は、晴れている日では視程が50mにも至るほどの透明度があり、実際に目にすると言葉にならない感動を体験できますよ!
カラフルなサンゴや熱帯魚以外にもウミガメと出会えることもあります。
是非、探してみてくださいね!
ダイビング
シュノーケリングでは物足りない方や、よりじっくりと宮古島の海を探検・生き物観察をされたい方には、ダイビングがおすすめです。
ダイビングというとライセンスが必要だったり、気軽に楽しむにはハードルが高かったり感じられますが、実はそんなことはありません。
宮古島では、ライセンスなしでも参加できるようなダイビング体験ツアーや、ライセンス所持者がよりステップアップできるようなファンダイビングなど、レベルによってツアーを選択することができるため安心です。
シュノーケリングは潜水時間が短いので、どうしても行くことができる範囲が限られています。
でも、せっかく宮古島に来たならクマノミやサンゴ、ウミガメなど人気の生き物たちをじっくり観察したいですよね!
その点、ダイビングは水深の深いところまで行くことができ、シュノーケリングでは見られないような色々な魚を目にすることができます。
浅瀬で見られるエダサンゴにくわえて、深所ではイソバナやリュウキュウキッカサンゴなどの群生地を観察することもできます。
初めての方は是非、宮古島でダイビングデビューしてみてください!
宮古島の魚20選
続いては、宮古島に生息している魚についてご紹介いたします。
多種多様な魚がいるので、あなたの知らない魚も出てくるかもしれません!
①アカミーバイ
アカミーバイは、ユカタハタという別称があるハタ科の魚類。
宮古島や沖縄などの温暖な海の沿岸が生息域です。
体長は40cm前後で、体が赤色であり、赤や黒っぽい斑点を体のあちこちに有しています。
宮古島を含む沖縄全域で昔から食卓に並ぶような人気の食材でもあり、アカミーバイを煮付けにしたマース煮が宮古島ではとてもポピュラーです。
②イラブチャー
沖縄を代表する高級魚であるイラブチャーは、サンゴの海に生息している大型のブダイです。
頭部には大きなコブを有しており、体色は真っ青といった南国ならではの魚というイメージがあるでしょう。
見た目のインパクトが強いため、食べることに躊躇していまいがちですが、実はとても美味しく、刺身や煮付け、そのまま焼いてでも美味しく食べることができます!
宮古島を含め、沖縄に訪れた際にはぜひとも口にしていただきたい魚の一つといえます。
③アカヒメジ
アカヒメジは、サンゴ礁や外縁付近の潮の流れが強いところに生息している魚類。
水深20mほどの海中層付近で群をなして回遊する魚として広く知られています。
日中は群れをつくりますが、夜間になるとバラバラになり個々で泳ぐのもアカヒメジの特徴です。
アカヒメジは体色が赤や黄色、白と彩り豊かであり、ダイビング時に割と簡単に発見することができます。
色鮮やかなその姿に癒しを感じるでしょう。
④キイロハギ
キイロハギは、珊瑚礁や岩礁域に生息している体長15cm前後のハギの仲間。
体色は、全体が黄色でありながら、尻尾の一部が白色を呈しています。
ヒレナガハギやゴマハギと非常に似ており、混同して見られてしまいがちですが、体色が黄色な点や体高、背びれ、しりびれが高い所から判別できます。
⑤ネッタイスズメダイ
ネッタイスズメダイは、名前の通り熱帯や亜熱帯など温暖な海の浅瀬に生息するスズメダイの一種。
特に、サンゴの群生地に多く、エダサンゴの間や他のスズメダイの群れに隠れていることがあります。
黄色地の体には、胸鰭基底上端付近に黒い斑点があり、サンゴの群生地に多く生息しているため宮古島の魚ならではのとても美しい色合いをしています。
⑥ツノダシ
ツノダシは、幼魚期は本州の南部から沖縄にかけて生息しているのですが、成体は主にサンゴ礁域に生息しています。
付着生物や藻類を捕食する肉食性の海産魚です。
迷彩やチョウチョウウオのような色をしており、大群をなしている光景はなんとも言えない美しさがあります。
⑦ゴマモンガラ
ゴマモンガラは、浅瀬のサンゴ礁帯に生息する体長が50cmにも至る大型の魚類。
幼魚の時には漂流物や流れ藻についていることが多いため、亜熱帯海域だけでなく広く分布しています。
甲殻類や貝類、小魚、付着藻類を食べる肉食の海水魚です。
⑧シマハギ
シマハギは、本州から沖縄にかけて広く分布する体長20cmほどのハギの仲間。
サンゴや岩礁の潮溜り付近に生息しており、付着藻類を捕食します。
体は全体的に淡い色合いをしており、その中に5、6本の横帯が走っています。
光が当たるとキラキラと輝くのが特徴的で、海からの日差しが当たるととても綺麗ですよ。
⑨ムラサキモンガラ
ムラサキモンガラは、サンゴ礁や潮だまりやイノー(礁湖)の中でも多く目にされる魚。
特に、サンゴ礁周辺の砂地や岩礁に生息していることが多いです。
藻類や甲殻類、ゴカイ類、貝類、ウニ類、小魚、デトリタスを食しており、すりばち状の巣をつくり産卵することが知られています。
保護している卵に侵入者が近づくと、追い払うような気性の荒さも持ち合わせています。
⑩ミスジリュキュウスズメダイ
ミスジリュキュウスズメダイは、サンゴや砂底、エダサンゴの隙間などを好んで生息するスズメダイの仲間。
幼魚期は、他のスズメダイと群れをなすこともあり、雑食性で動植物プランクトン、甲殻類、ベントスなど幅広く捕食します。
非常に飼いやすい魚だということもあり、昔から観賞魚として飼育されてきた海産魚としても有名です。
⑪セナスジベラ
セナスジベラは、名前の通り体の上部分に黒あるいは桃色の斜帯が数本ある、体長15cm前後の海産魚。
頭部には赤い斑点があるのも特徴的です。
日中はとても活動的で、ゴカイ類や甲殻類を捕食します。
夜になると、活動をやめてサンゴや岩の陰でひっそりと休みます。
⑫ホンソメワケベラ
ホンソメワケベラは、岩礁域に生息する体長が10cm前後の付着藻類を食する海産魚。
藻などを食べてクリーニングを行うことで有名です。
大型魚のクリーニングをすることもあり、大型魚からはありがたい魚として知られています。
クリーニングを行ってくれる貴重な魚なので、大型魚から捕食されることはありません。
⑬デバスズメダイ
デバスズメダイは、沿岸のサンゴ礁地帯で頻繁に目にすることができる、体色が鮮やかな青緑色の普通種です。
アオバスズメダイと似ていますが、デバスズメダイは胸鰭腋部に黒色斑をもたないため、胸のあたりを見れば簡単に区別することができます。
成魚でも7cmほどでしかなく、幼魚期は大きな枝状珊瑚付近に生息しており、危険を感じるとその中に身を潜めるかわいい生態の持ち主です。
⑭セグロチョウチョウウオ
セグロチョウチョウウオは、大きいもので体長が30cmにもなるチョウチョウウオの仲間でもかなり大型の種。
内湾のサンゴ域などで主に生息しています。
セグロチョウチョウウオは、名前の通り眼から体後方にかけて黒色帯が走っており、尾部先端は赤く、臀鰭は黄色くなっています。
⑮ウケグチイットウダイ
ウケグチイットウダイは、温暖な海の沿岸に分布していて、サンゴや岩場がある浅瀬に生息している魚。
夜間はとても活動的であり、日中は岩陰などに隠れていることが多いです。
体部に複数の縦帯と大きな斑点を有する体長20cm前後の海産魚です。
⑯アミチョウチョウウオ
アミチョウチョウウオは、頭部に黒色帯が一本走っているのが特徴。
体色は黄色ベースに網目模様があります。
背鰭軟条部には、外縁を沿うように太い黒色帯が走っており、体長は11cmほどのチョウチョウウオの仲間です。
水深15m以内のサンゴ礁域に生息しています。
⑰アオギハゼ
アオギハゼは、サンゴ礁域や磯の周辺でよく見られる鮮やかなオレンジ色をした海産魚。
体部には青帯が一本走っており、尾鰭基底に黒色斑が2つあります。
ダイビングをした際には、洞窟や岩の穴の中をホバリングしているところを目にすることができます。
⑱アオイソハゼ
アオイソハゼは、水深が5〜20mの低〜中層に分布しており、内湾のサンゴ礁域、サンゴ根周辺やガレ場などに生息しています。
本種は下顎から頬にかけて赤色縦線が走っており、体高が高い体長2cmほどの小型の魚です。
⑲アオヤガラ
アオヤガラは、サンゴや岩場が多い砂地の浅瀬に多く生息する海産魚類。
主に甲殻類や小型魚類などを捕食する肉食性であり、吻は筒状に伸びているところが特徴的です。
体色は青色なのですが、興奮すると暗色の横帯が現れるのもアオヤガラの特徴です。
⑳アカハタ
アカハタは、亜熱帯・熱帯域や温帯のサンゴ礁域や岩礁域に広く分布しており、浅瀬から深所まで生息している魚です。
赤い体色に5本程の濃赤色の線が走っており、尾鰭の後縁が丸くなっています。
小魚や甲殻類などを捕食する肉食性魚類です。
まとめ
今回は、宮古島に生態している魚についてご紹介いたしましたが、いかがだったでしょうか?
宮古島には、本土にも生息する普通種から亜熱帯海域特有の色鮮やかな魚まで、多くの種類の魚が生息しています。
シュノーケリングやダイビングは、そういったさまざまな魚たちと出会うことができるおすすめのアクティビティです。
また、美味しく食べられる魚もたくさんあるので、居酒屋や食事処に行った際には、ぜひ食べてみてください!
宮古島へ旅行する際に役立てれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。