現地コラム
COLUMN
池間島
目次
1. 地理
宮古島の北西1.5kmに位置し、池間大橋(全長1,425m)で宮古島とつながっています。住
所は沖縄県宮古島市平良池間。人口は567人(2019年1月1日現在)です。周囲約10km、
車で回れば1周10分かからない小さな島です。島の北方5kmには日本最大のサンゴ礁群
「八重干瀬(やびじ)」があり、有名ダイビングスポットです。シュノーケリングでもサンゴと
熱帯魚の美しい世界を楽しむことができます。
島の中央には池間湿原があり、渡り鳥の渡来地としても有名で、環境省の「日本の重
要湿原500」に選ばれています。島全体が国の「鳥獣保護区」です。また、県内唯一の淡水湿
原です。真っ白な砂に囲まれた島の周囲は、小さいが美しい白浜が点在しており、プラ
イベートビーチ感覚で過ごすことができます。
昔は遠洋漁業が盛んでカツオ漁が有名でしたが、排他的経済水域が設定されて以来遠
洋漁業は廃れてしまいました。しかし、今でも鰹節が島の特産品です。
2. 行き方
○飛行機
羽田からなら直行便は1日1便のみ。那覇経由便が便利です。
羽田⇔宮古空港 JTA 1日1便
那覇⇔宮古空港 ANA 1日5便 JTAorRAC 1日8便 SKY 1日3便
石垣⇔宮古空港 ANA 1日1便 RAC 1日2便
○バス
宮古空港から池間島まで、バスで1回乗り換えます。
1. 宮古空港 → 北給油所前 宮古協栄バス(約10分 1日4便 大人210円)
(協)系統6番/新里宮国線
2. 平良バス停→ 池間漁港前 八千代バス(約35分 1日6便 大人500円)
北給油所前バス停~八千代バスの平良バス停間は約700m、徒歩約10分
※タクシー・レンタカー・レンタルバイク・レンタサイクル等は宮古島で手配してく
ださい。池間島にはありません。レンタサイクルは健脚限定(^^)/
宮古協栄バス時刻表 https://385kyoei.com/lib/data/time-schedule.pdf
八千代バス時刻表 https://www.yachiyo-bus-taxi.jp/rosenbus.php
3. 歴史
もとは、東西に並ぶ二つの島でしたが、16世紀に二つの島の間に橋を架け、その後堆
積した砂によって島はつながり、島を隔てていた海峡は入江となりました。そして
大正時代から昭和にかけて、さらに干拓され、入り江が湿原になったのです。
これが今の池間湿原(ユニムイ湿原)です。
1992年2月12日に宮古島と池間大橋(全長1,425m)で結ばれました。
4. 観光スポット
池間島は琉球王国時代(16世紀)の御嶽(うたき)信仰を今も色濃く残していることが有名です。
御嶽信仰というのは、琉球神道における信仰です。今でも池間島では、司と呼ばれる祭祀を
行う女性を選出し、伝統的な祭祀を続けています。ちなみに琉球神道では、神に仕える者を
女性と定めているので、こうした祭祀は女性を中心に行われます。島にはこうした祭祀に関わる
神聖な場所が多々あり、場所によっては男性が入れないということもあるのです。
さて、そんな琉球のにおいを強く残した池間島にはどんな観光スポットがあるのでしょうか?
○池間大橋
2015年1月31日、宮古島との間に全長1,425mの美しい橋が完成しました。エメラル
ドの海の上を走る橋の上からの眺めは絶景です。最高の人気スポットです。橋の上
からサンゴの間を泳ぐ魚の姿を見ることができます。
○池間ドライブイン
池間大橋を渡りきったところ、右手にドライブインがあります。海産物の直売所や
レストランがあります。店内から絶景を見ながら食事を楽しめます。食事処「海美
来(かいみーる)」の屋上には広い展望台があり、エメラルドグリーンの海と池間大橋
が一望できます。池間島でとれたサザエを楽しむことができるのも魅力の一つです。
また、宮古島の特産品である紅芋を使った芋餅は、思ったよりも甘くなく落ち着いた味わい
になっています。初めて目にした時はその大きさにびっくりすること間違いなしです!
また、ドライブインには「GAFUマート」という直売所があります。なんとここ、
海ぶどうの生産者が運営している直売所なんです!ですから、宮古島で一番安く
海ぶどうを購入することができる穴場なのです。しかもご存じでしょうか?海ぶどうは本来
常温で保存するのが基本なのです。冷蔵庫に入れると、海ぶどう特有のプチプチがしぼんでしまって
食感を損ねてしまいます。ですから、常温で保存が効くのでどのタイミングで購入しても
心配は要りません。
○ビーチ
◉アラシッスヒダビーチ
アイランドテラス・ニーラとハレ・イキマの間の細い道を降りていくと広がるプ
ライベートビーチ的なビーチです。
◉イキヅービーチ
このビーチは時計回りに走った時、パッと目に入るビーチです。とてもわかりやす
いビーチです。
◉フナクスビーチ
島の北側のフナクスビーチは、満潮時はサンゴや熱帯魚に出会えるシュノーケリ
ングが楽しめるスポットとして人気です。池間島で一番メジャーなビーチです。
道路の海側に目印のブロックが置いてあります。
◉イキツービーチ
干潮時のみ見ることのできる、「ハートロック」という岩があります。穴場です。
◉カギンミヒダビーチ
ロープを伝って崖を降りた先にあるビーチは、自然のままの美しいビーチです。
西から時計回りに廻っていくと道路の右側に車が数台駐車できるようなスペース
がある所が目印です。
〇グルメ・スィーツ
◉CAFEタソス
全室オーシャンビュー仕様のペンション「イリオス」に併設された「CAFEタソス
」は海が見えるテラス席があり、野菜たっぷりパスタやカレーライスなどが食べ
られます。
住所 :宮古島市平良字前里285-1
営業時間:11:30~22:00(L.O.21:30)
◉オハマカフェ
海が目の前に広がる華やかなお店です。トロピカルドリンクや黒糖ぜんざいなど
沖縄らしいスイーツが豊富です。
住所:沖縄県宮古島市平良字池間1059
営業時間:10:00~17:00
◉VILLA CAFE(アイランドテラス・ニーラ)
池間島のリゾート、アイランドテラス・ニーラのレストラン。メニューはパスタ
やピザなど。伊良部島がきれいに望めます。
住所:宮古島市平良前里317-1
◉海美来 (かいみーる)
池間大橋を渡ってすぐ右手にあるお土産物屋が並ぶ一角にある食堂です。(池間ド
ライブインの項目を参照ください)
住所:宮古島市平良字池間1173-7
営業時間:9:00~19:00
○池間湿原
かつて池間島のもとになった2つの島の間にあった入江が今、湿原となって残ってい
ます。沖縄県内最大の湿原です。キシノウエトカゲなどの稀少な生物が棲息してい
る他、カモやサギ渡り鳥がたくさん飛来するサンクチュアリとなっています。湿原
を見渡せる観察小屋が設置されています。
○八重干瀬
八重干瀬は「やびじ」と読む、日本最大級のサンゴ礁があるとされています。この大きなサンゴ礁が
防波堤のような役割をしてくれるおかげで、初心者でも気軽にダイビングやシュノーケリングが楽しめる
スポットとしても非常に人気が高くなっています。
八重干瀬へは、池間漁港からたくさんのツアーが用意されています。八重干瀬そばで間
近に見ることのでいる観光船や、サンゴ礁の海で泳ぐダイビング&シュノーケリング
専門店がそろっています。シュノーケリングのツアーは水着とタオルだけで参加で
き、ウミガメやサンゴ礁に出会うことができます。体験ダイビングを用意するダイ
ビングショップも数軒あり、ここから八重干瀬を楽しむことができます。
色とりどりの美しい魚たちを観ることができるのも素敵ですが、何と言っても様々なサンゴを間近で
観ることができるというのは、かなり貴重な体験となるでしょう。
タイミングによっては、ウミガメに会えることもあるので、わくわくしてきますね!
5. 池間島の宿
池間島には実は結構宿泊施設があることをご存じでしょうか?宮古島に来ると、宮古島を拠点に
離島を旅するのがスタンダードですが、池間島の宿を利用することもおススメです。
ここでは、全てではありませんがいくつかの宿をご紹介しておきたいと思います。
◉ブーゲンビリア
4人まで利用できる一棟貸切型のハウスです。これなら、コロナが心配な昨今でも
安心して家族でのひと時を楽しめますね。また、こちらの施設では宿泊期間中、無料で
シュノーケルグッズやシーカヤックなどをレンタルすることができます!
池間島を丸ごと楽しめそうな宿ですね。
住所:宮古島市平良字池間147
公式サイト:http://www.ikemajima.com/index.htm
◉イリオス池間島
外観がホワイトとブルーのカラーリングで、ポップな雰囲気が女性にウケそうなイリオス池間島。
お部屋の家具がこだわりぬかれていて、非常に魅力的な施設となっています。
目の前には広大な宮古ブルーが広がっていて、夜は満点の星空を屋上のハンモックで堪能することができます。
離島に来たからには満喫したい、大自然と静かな夜を是非お楽しみください。
住所:宮古島市平良前里285-1
公式SNS:https://www.facebook.com/ilios.ikemajima/
◉池間島の宿 ハレイキマ
池間島の白い砂浜のすぐ上に宿を構えるハレイキマ。カップル・女性限定の3室のみの宿泊施設です。
ビーチパラソルや敷物をレンタルできますので、目の前の海ですぐに海水浴を楽しむことができます。
テレビやWi-Fi環境がないため、現代のうるさいほどの情報から離れて、池間島の海と星空を
思いっきり楽しむことができる宿となっています。
住所:沖縄県宮古島市平良字前里311
公式サイト:https://haleikima-yado.crayonsite.net/
◉池間の宿 凸凹家
1日3組限定と言う、小さなペンション凸凹家はコロナ対策もばっちりの宿です。
小さなペンションにも関わらず、バリアフリー対応のお部屋があるため
車椅子を利用の場合も、安心して宿泊することができます。
清潔感満点の凸凹家で、池間島のひと時を過ごされてみてはいかがだったでしょうか?
住所:宮古島市平良前里68-1
公式サイト:http://dekoboco.com/
http://dekoboco.com/DEKOBOCO1.htm
6. まとめ
ベストシーズンは梅雨が空けた6月下旬~9月です。特に、7月は過去10年間を通して晴
れの日が一年間で最も多く、美しい海の景色が楽しめます。ただ、6~10月は台風が通
過しやすい時期でもあるので、それを理解した上で旅行の予定を決めましょう。海に
入らないのなら、温暖な冬の宮古島もお勧めします。