現地コラム
COLUMN
宮古島で使うサンゴや肌に優しい日焼け止めとは?現地スタッフも愛用の日焼け止めをご紹介!
みなさんこんにちは!
突然ですが、みなさま日焼け止めは何を使っていますか?
UV効果が強いもの、肌に優しいもの、ベタつかないものなど様々あると思います。
そんな日焼け止めですが、実はサンゴに悪影響を与えることもあるのです。
今回は日焼け止めがサンゴにどのような影響を与えるのか、そしておすすめの日焼け止めなどご紹介します!
目次
宮古島の現状
まず現在の宮古島についてご紹介いたします!
宮古島といえば、青く綺麗な透き通る海を想像される方が多いのではないでしょうか?
しかし、近年では世界規模で海洋汚染問題や、SDGsなど環境についての話題がよく取り上げられています。
実際これらの問題は宮古島も含まれているのでしょうか?
宮古島では海洋汚染が深刻
陸からでもサンゴやウミガメをみることのできる透き通った海を持つ宮古島ですが、海洋汚染は問題になっています。
そして、その海洋汚染の中でも特に深刻なのが、サンゴ白化問題と海洋プラスチック問題です。
プラスチックゴミ問題
宮古島の海では海洋プラスチックが問題になっています。
日本国内だけではなく海外からのゴミも漂着してしまうのが宮古島の特徴です。
想像できないかもしれませんが、手入れされていない海に行くと毎日のようにたくさんのゴミが漂着しています。
サンゴの白化問題
宮古島の海中にはカラフルなサンゴが多数生息しています。
サンゴは動物の仲間とされており、生きている間は褐虫藻(かっちゅうそう)といわれる藻の仲間がサンゴに付着します。
褐虫藻が付着することでサンゴは栄養分を吸収したり、色を発するのです。
この褐虫藻が付着しなくなったサンゴは白化し、そのまま死に至ります。
これがサンゴの白化現象と言われるもので、近年サンゴの白化現象が急加速しているのです。
原因は地球温暖化や海洋ゴミはもちろんですが、実は日焼け止めに含まれている成分も影響を与えると言われています。
失われたサンゴ礁は決して戻ることがないため、サンゴを保全することが重要な課題です。
宮古島 サンゴの役割
サンゴの白化現象について説明しましたが、そもそもサンゴはどんな役割をしているのでしょうか?
実はサンゴは様々な役割で宮古島を守っています。
サンゴが持つ役割を3つご紹介します!
自然の防波堤
まずサンゴ礁は自然の防波堤の役割をしています。
上の写真で濃い青色をしているところが沖側、薄い水色が陸側となっています。
このように長い年月をかけてサンゴ礁が積み上がることにより、沖から入ってくる高波や強い海流をサンゴ礁が和らげてくれています。
別名「バリアリーフ」とも呼ばれています。
そのため陸側の海は穏やかで人々が生活できているのです。
美しい海の景観を形成
サンゴが海に生息していることで、宮古島の美しい海の景観を保ってくれています。
サンゴがない海を想像してみてください。
もちろん青く透き通っていて綺麗ですが、どちらかと言うとプールに近くなってしまうのではないでしょうか。
サンゴがあるからこそ、宮古島は世界にも引けを取らない美しい海と呼ばれているのです。
海中環境を整える
そしてサンゴは海の外観だけでなく、海中の環境を整える役割をしてくれます。
サンゴには褐虫藻が住み、褐虫藻が光合成によってつくり出した酸素や、炭水化物、たんぱく質などの有機物を栄養として受け取っています。
その一部を粘液として体外に分泌し、小さな生き物たちの栄養分になります。
また、サンゴは海水のCO2濃度を調節しています。
つまり、海の豊かな生態系はサンゴがベースになってつくられているのです!
日焼け止めが
サンゴの白化現象を進める?
サンゴが白化する原因はいくつかあると言われていますが、その中の1つに日焼け止めが含まれています。
日焼け止めにもよりますが、成分によりサンゴに悪影響を与えてしまうことがあります。
近年ではサンゴの白化が加速しており問題となっています。
日焼け止めの種類の違い
みなさんは自分が使っている日焼け止めの成分を気にしたことがありますか?
そもそも日焼け止めは大きく分けると、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類あります。
この紫外線散乱剤の一部がサンゴに悪影響を与えるのです。
それぞれの違いについてご紹介します!
紫外線吸収剤
紫外線吸収剤とは、紫外線を吸収し、熱や赤外線などのエネルギーに変化させて放出させます。
水分を吸収するかのように紫外線を吸収するスポンジを肌にのせているようなイメージです。
紫外線散乱剤
紫外線散乱剤とは、主にミネラル成分で物理的に肌に受ける紫外線を反射・散乱させる効果があります。
紫外線を通さない布で肌を覆っているイメージです。
海外では日焼け止め利用の規制が進む
海は大きく広いからこそ、日焼け止めくらいでそんなに影響はないだろうと思ってしまいがちです。
しかし、日焼け止めが与える自然への影響は大きく、「これくらい」では済まなくなってきているのも事実です。
海外では日焼け止めが禁止になっている国もあるほど…
日本もこれ以上環境が悪くなると規制されない保証はありません。
パラオでの日焼け止め規制
パラオでは一部の日焼け止めの使用を禁止されています。
禁止されている日焼け止めは、紫外線吸収剤に加えて、合成防腐剤を配合した日焼け止めです。
これらのサンゴや海への害を及ぼすとして販売した場合には最高で1千ドルの罰金を科し、海外から持ち込まれた製品は没収されています。
ハワイでの日焼け止め規制
日焼け止めはハワイでも禁止されています。
ハワイで禁止されている日焼け止めは主に紫外線吸収剤です。
ハワイでは国の宝と言われるくらいサンゴを大切にしており2021年から禁止となっております。
宮古島旅行必需品
おすすめの日焼け止め
ここまで日焼け止めがサンゴに与える影響をご紹介してきましたが、
本州に比べて宮古島の紫外線は2倍以上強いと言われいています。
そのため、宮古島旅行において日焼け止めは必須アイテムになります!
そこで、宮古島に来られる際のおすすめの日焼け止めをご紹介します!
“塗る日焼け止め”
サンゴに優しい日焼け止め
「サンゴに優しい日焼け止め」です。
こちらは塗るタイプの日焼け止めの中でも自然に配慮されている日焼け止めになります!
ナチュラル成分のみで製造
防腐剤、紫外線吸収剤、合成界面活性剤、香料など一切使用しておりません!
天然の成分のみを配合して作られた日焼け止めなので肌にも自然にも優しいです。
香料が使われていないとは思えないほどの良い香りです!
環境に良い日焼け止めを使い
アクティビティを満喫!
環境に優しい日焼け止めを使用して、宮古島の海でのアクティビティを存分に楽しみましょう!
宮古島では様々なマリンアクティビティが開催されています。
宮古島のおすすめマリンアクティビティ3選をご紹介します!
宮古島おすすめマリンアクティビティ3選
ウミガメシュノーケリング
まずは宮古島の青い海でのウミガメシュノーケリングです!
宮古島では世界でも有数のウミガメ遭遇率を誇るビーチが存在します。
ウミガメと一緒に泳いだり写真を撮ることも!
またウミガメだけではなく、カラフルなサンゴや熱帯魚も見ることができます!
自然の水族館をぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか?
絶景ビーチSUP&カヌー
次におすすめするのが、絶景ビーチでのSUP/カヌー体験です。
近年話題になっているSUPは自由度が高く、ボードの上に寝転んだりヨガをしたり、
様々な楽しみ方ができます!
カヌーは安定感が高く、2人で乗れるためご家族におすすめ!
あまり濡れたくない方はSUP/カヌー体験をしてみてはいかがでしょう?
パンプキン鍾乳洞探検
そして最後にご紹介するのは、神秘的なパンプキン鍾乳洞探検!
宮古島には海から入るカボチャの形をしたパンプキン鍾乳洞と呼ばれる鍾乳洞があります。
竜宮城とも呼ばれているこの鍾乳洞は楽しめること間違いなし!
パンプキン鍾乳洞へはカヌーでアクセスするため、2つのアクティビティを楽しめます!
宮古島に来たら一度は訪れてみていただきたいスポットです!
さいごに
今回は日焼け止めについてご紹介しました。
いかがだったでしょうか?
たかが日焼け止めと思われがちですが、サンゴへの影響をご理解していただけたのではないでしょうか。
これからも綺麗な海を守っていくためにも、ぜひみなさまも環境に優しい日焼け止めを使ってください!
宮古島には魅力的なアクティビティや観光スポットがたくさんありますので、
スタッフ一同みなさまのご来島を心よりお待ちしております!
最後までお読みいただきありがとうございました。