現地コラム
COLUMN
インスタ映えスポットを多数有する伊良部島の人気ビーチをご紹介
目次
伊良部島はどんな島?
宮古島から北西、伊良部大橋によって地続きに繋がっている伊良部島。
宮古島観光のおまけのように語られることも多い島ですが、実は伊良部島にも多くの魅力が秘められていることをご存知でしょうか。
伊良部島は空港がある下地島とほぼ一つの島のような距離感でぴったりと隣接しており、下地島と合わせても一周の距離はおよそ30kmです。
宮古島が一周100km程度ですので、それよりも小さなサイズ感であることがわかります。
島の人口は約5000人で、カツオ漁やサトウキビ栽培などが盛んにおこなわれています。
宮古島と同じように海底のサンゴ礁が隆起することで形成された島で、サンゴの細かい破片が積もって生まれた真っ白な砂浜を楽しむことができます。
人気沸騰中、伊良部島へ行き方
そんな伊良部島には、以前はフェリーで渡る以外に赴く手段がありませんでした。
しかし、2015年に宮古島との間に伊良部大橋が通って以来、車での気軽な往復が可能になったのです。
これは二つの島にとって革命的な出来事で、住民にとっての利便性が飛躍的に高まったのはもちろんのこと、観光客にとっても伊良部島はとても身近な場所となりました。
訪れにくさから目立たずにいたものの、美しいスポットとして恵まれた土地だったため、近年は伊良部島の人気が急上昇しています。
宮古島から伊良部大橋を渡る
伊良部大橋は約3.5kmの長さで、無料で通行できる橋としては日本国内で最長となっています。
南国の青い海の上に橋が架けられている光景はとても美しいもので、伊良部大橋は単なる道としての役割だけでなく、ランドマーク的な観光スポットの一つとして多くの人々に愛されています。
橋の下を船が潜り抜けられるように橋の中央に掛けてゆるやかな曲線を描いて盛り上がっていく構造の橋となっており、ゆるやかなアップダウンに沿って進むと独特のドライブ感を味わえるでしょう。
伊良部島の人気ビーチ
伊良部島の見所はなんといっても南国ならではの美しい浜辺です。
宮古諸島全域に有名なビーチがいくつも点在していますが、伊良部島の中にもそこを目的に島を訪れるだけの価値がある素晴らしいビーチが複数あります。
では、島内にある人気のビーチを順番にご紹介していきましょう。
白と青のコントラスト!渡口ビーチ
伊良部島の中で最も人気の高いスポットといえば、島の南西部にある渡口ビーチが挙げられます。
ここは伊良部大橋が開通する以前から名を知られていた場所であり、自然の美しさと観光地として整えられた利便性を兼ね備えているのが特徴です。
全長およそ800m、ゆるやかな三日月形に広がった純白の浜辺からは、陽光をきらきらと照り返す伊良部ブルーの海をパノラマで臨むことができます。
道路から浜辺へと降りられる入口が東西の両端にあり、どちらから入るかによって景色の印象が異なってくる点も魅力的な点です。
浜の西側にはパラソルや浮き輪といったマリンレジャー用品やアクティビティの用具などを貸し出してくれる施設もあるので、手ぶらで訪れても色々な遊び方ができます。
浜の東側には水着のままで入店できるカフェがあり、こちらでは各種用品のレンタルに加えてBBQセットの貸し出しなども行っています。
東西それぞれの入口に駐車場も備えられていることから訪れやすく、さまざまな楽しみ方ができるため、お子様連れで訪れるにも適したスポットだといえるでしょう。
ただし、渡口ビーチは人工の海水浴場ではないため監視員がいません。
潮の流れが速めという特徴があるため、不用意に陸地から離れるような遊泳は避け、お子様から目を離すことがないよう注意しながら観光を楽しみましょう。
断崖絶壁の絶景、中の島ビーチ
中の島ビーチも人気スポットの一つとして有名です。
厳密には伊良部島ではなく隣接している下地島に位置している浜辺なのですが、下地島と伊良部島の間はわずか50mほどの狭い水路によって隔てられているだけです。
間にも橋があり地続きとなっているため、実質的には一つ島のように扱われています。
下地島に入るとすぐに下地島空港の敷地があり、その滑走路を迂回するように進んでいくと中の島ビーチへと辿り着くことができます。
中の島ビーチと渡口ビーチとの違いは、地形が入り組んだ湾になっているということです。
地形の影響で外海からの波が打ち消され、浜辺へと届く波は非常に穏やかなものとなっているため、安心して海遊びを堪能することができます。
また、波の静けさは人だけでなく魚たちにも影響を及ぼしており、いつ訪れても湾内に多くの魚影が泳いでいる姿を見つけられるでしょう。
ここを訪れる際は、必ずビーチサンダルを持参するようにしましょう。
人の手が入ってない天然そのままの浜辺なだけに整備はされておらず、砂浜にはゴツゴツとした岩が露出している場所が多く、素足での歩行に適しません。
周辺施設や用具レンタルなどはありませんが、宮古諸島ならではの青い海の情景に心行くまで没頭することができるという点において非常にオススメのスポットです。
一定の条件下のみ登場する17END
下地島ならではの非常に珍しい有名スポットに、17END(ワンセブンエンド)と呼ばれる浜辺があります。
宮古諸島には2つの空港があり、そのうちの1つ下地島空港は名前の通り下地島に位置しています。
現在は民間利用もされていますが、下地島空港が建設された元々の目的はパイロット育成に備えた訓練飛行場でした。
下地島空港の滑走路は、南南東を指す170°の方位へと伸びていることを由来に、RWY17という滑走路識別番号を割り当てられています。
その17滑走路の行き止まり地点一帯を指す言葉として付けられたのが、17ENDという名称です。
そんな下地島空港の滑走路末端の先に、干潮時にだけ姿を現す純白のビーチが存在しており、この浜辺も一帯を指す17ENDの名前で呼ばれています。
常に見られるわけではないという条件と、空港の脇の細い道を走破した奥というマニアックな立地が相まって、かつての17ENDは知る人ぞ知る隠れた名所という扱いでした。
しかし、伊良部大橋の開通で伊良部島、そして下地島へと気軽に訪れることができるようになったことや、SNSに映える写真を投稿することが流行になったのに伴い、17ENDはその知名度を急上昇させました。
今では、有名な写真撮影スポットとして多くの人が訪れる場所となっており、下地島の有名観光地として多くの人々を惹きつけているのです。
ただ、あまりに多くの人々が押し寄せたことで17END周辺の狭い道路で交通事故などのトラブルが多発してしまいました。
そのため現在は車両通行止め地点よりも前で車を駐車し、そこから歩いていく必要があります。
事前に地図情報はしっかり確認した上で訪れるのが良いでしょう。
無数の岩々が作る光景、佐和田の浜
上でご紹介させていただいたビーチとはまた異なる趣をしているのが、遠浅の海に岩が点在してゴツゴツとした独特の景観を誇る佐和田の浜です。
この大量の岩は、1771年に発生した八重山地震によって起きた大津波の影響でここまで運ばれたものだとされており、大自然の荒々しいパワーを感じられる名所となっています。
その光景の特異さから日本の渚100選にも選出されており、シャワーやトイレなどの設備も整っていることから、気軽に利用しやすい点も人気の要因かもしれません。
遠浅なため水難の心配も少なく、お子様連れでも心配なく楽しんでいただけるスポットです。
伊良部島の景勝地「三角点」も大人気!
最後は少し趣向を変えて、非常にスリリングなスポットをご紹介させていただきます。
宮古島から伊良部大橋を渡ってすぐに右折。
佐良浜港という港を通り過ぎて、道路に記してある「BIKE」というマークを目印にしましょう。
その少し手前から海へ向かって茂みをかき分けていくと、断崖絶壁の上から宮古諸島の海を見渡すことができる景勝地「三角点」へと辿り着くことができます。
高低差の少ない宮古諸島には珍しく高所から海を眺め下ろすことができる場所として人気があり、海風に吹かれながらの絶景にはきっと心を奪われてしまいます。
ただし観光地ではないため、本当の断崖絶壁であるという点には注意が必要です。
リスクをしっかりと認識しながら、節度を持って楽しむよう心掛けましょう。
まとめ
宮古島の隣という印象で片付けられてしまいがちな伊良部島をピックアップさせていただきましたが、いかがだったでしょうか。
かつては地味な印象の島でしたが、伊良部大橋の開通以来うなぎ上りに注目度を上昇させており、今や宮古諸島屈指の観光地へと成長を遂げています。
宮古諸島への観光をお考えであれば、伊良部島を中心にプランを組み立ててみるのもいいかもしれません。